フリア よみがえり少女
スペイン発のホラー映画です。
昔、友達の マリオ とその妹 ラウラ を連れて、墓地へと遊びに行った ダニエル少年 。
ダニエル と マリオ は悪ふざけをして、ラウラ を墓地の一角にあった大きな穴に入るよう命令しました。
ラウラ は泣きながらもその穴に入ったのですが、突然壁面の土が ドサッ と崩れて、あっという間に ラウラ は生き埋めになり、そのまま 帰らぬ人 となりました。
この一件は事故として扱われ、2人にお咎めは無かったのですが・・・。
あれから20年以上経ったある日、ダニエル のもとに憔悴しきった マリオ が現れました。
2人が会うのは、あの事故以来です。
「ダニエル、俺の娘に会ってくれ」
唐突にそんなことを言われ、ダニエル は困惑します。
また、忙しかったため、マリオ を追い返しました。
その夜、マリオ は 自殺 をします。
小説家としてそこそこ名の通っていた マリオ の死は、新聞に掲載され、ダニエル の目に入りました。
あれ以来親交はありませんでしたが、ダニエル は マリオ の葬儀に参列します。
そして、あの日 マリオ が頼み込んできた 「ダニエル、俺の娘に会ってくれ」 という言葉が気になり、参列している マリオ の娘 フリア に目をやりました。
「・・・」
フリア は、ラウラ の生き写しだったのです。
子供がなかなか授からない ダニエル の彼女は、親族がおらず、引き取り手の無い フリア のことを知ると、これは運命だと強く感じ、気の乗らない ダニエル を強引に説得し、一時的ではありますが、自宅に迎え入れました。
自宅で2人っきりになると、フリア は ダニエル をじっと見つめます。
「僕のこと、知っているの?」
「うん」
「パパから聞いたのかい?」
「・・・いいえ」
ダニエル はここから追い詰められていきます。
フリア は、あの頃の3人しか知らないはずの歌を口ずさんだり、人が大勢居る中で ダニエル が間違えて 「ラウラ」 と呼んだときも、「何?」 と返事をしたり・・・。
さて、この2人はいったいどうなるのでしょうか・・・。
という感じで、なかなか面白い作品でした。
実際、フリア は ラウラ の生まれ変わりでして、本人もそれを認めます。
だからといって、ダニエル に対して復讐をするつもりもないんですね。
ただ、ダニエル にとっては ラウラ の生まれ変わりが目の前に居続けるというのは苦痛以外の何物でもなくて。
けっこう楽しめました。
ダニエル役 の Juan Diego Botto が男前なので、女性にもおすすめ。
評価 8点
★★★★★★★★☆☆
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