死霊館
森の中の一軒家を購入し、越してきた両親と3人娘の5人家族。
中古住宅ではありますが、念願のマイホームを手に入れ、これからの生活に胸を弾ませています。
犬を除いては。
ワンちゃんが、どうしても玄関に入りません。
リードを思い切り引っ張っても、ちっとも動きません。
仕方無いなと、その日は諦めて外に繋いでおきました。
両親は荷解きをし、子供たちはまだ散らかっている家の中でゲームを始めます。
目隠ししたかくれんぼで、鬼は3回まで手を鳴らすようリクエストができ、隠れている人はそれに従わないといけません。
「1回目鳴らして!」
パン、パン
両手を前に横にしながら、障害物を避けて音の鳴ったほうへ歩を進めます。
「2回目鳴らして!」
パン、パン
だいぶ近付いています。
「このあたりだと思うんだけど・・・3回目鳴らして!」
パン、パン
「ここだ!」
両手を伸ばして、抱きつきます。
見事正解で、鬼役の 長女 は 次女 を捕まえました。
翌日、奥さん が異変に気付きました。
家中の時計が3時7分で止まっています。
長女 も異変に気付きました。
寝室が生臭いと。
三女 はワンちゃんに会いに外へ行きましたが、しばらくすると悲鳴が上がりました。
慌てて声のしたところへ行くと、泣いている娘とその傍らに 冷たくなったワンちゃん が。
突然死の原因は分からないまま、庭に埋葬し、気を紛らわそうと昨日のゲームを始めます。
今日は ママ が鬼。
「1回目鳴らして!」
パンパン
「こっちね」
次女 と 三女 の部屋に入りました。
「2回目鳴らして!」
パンパン
手を伸ばしながら音の鳴った方へ歩いていくと、クローゼットに触れました。
手さぐりでクローゼットを開けてから
「3回目鳴らして!」
パン、パン
もう、目の前です。
「捕まえた!」
と大きな声を出しながら抱きつきましたが、そこには誰もいませんでした。
目隠しをしていたとはいえ、目の前から聞こえた拍手の音です。
一体、何が拍手をしていたのでしょうか・・・。
次第にこの家族に起こる不思議な現象が増えていきます。
最初はアレ?っと思うくらいのことでしたが、徐々に危険を及ぼすようなことまで。
夫婦は心霊現象研究家として有名な ウォーレン夫妻 に助けを求めるのですが・・・。
オーソドックスなホラー作品です。
森の中の一軒家、中古住宅、地下室等々、ホラー映画に必要な材料はいくつも揃っています。
そんな中、奇をてらうことはせずにひたすら王道を貫き通す姿勢は評価に値します。
人によってはそのような展開を古いと感じるかもしれませんが、私にはピッタリでありました。
上に書きましたけど、かくれんぼは怖かったです。
実際の映像では一瞬ですが、拍手をする手が現れるんです。
この作品を観たら、同じゲームはもうできなくなりますね・・・。
ということで、私は好きな作品です。
有名人はいませんが、良い感じ。
評価 7点
★★★★★★★☆☆☆
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