あしたのパスタはアルデンテ
パスタの製造会社を営んでいる親父さん(2代目)が、そろそろ息子達に仕事を任せようと考え、共同経営者を招いた食事会を企画しました。
食事会の前日。
留学先のローマから戻ってきた弟は、すでにパスタ工場でバリバリ働いている兄と2人きりになると、胸に秘めていたことを告白しました。
「実は、ローマでは経営学を学んでいないんだ」
「僕は家業を継がず、小説家になりたい」
「それから、僕はホモなんだ」
これを明日の食事会で発表すると弟は言います。
そんなことしたら・・・と兄は言いますが、「勘当されるだろうね、でも、それでいいんだ。兄さんも僕と一緒よりもやりやすいだろ?」
食事会。
弟が話を始めようとグラスを叩き始めたのに被せる形で、兄が大きくグラスを叩き、みんなの注目を集めました。
「今から1人の男の話をしたい」 そう言いながら、昔から恋愛対象が男性で・・・とかいう話をしだしました。
てっきり、弟のことを代弁しているのかと思いきや 「これは僕の話です」 と締め括りました。
兄もホモだったのです。
「すぐにこの家から出て行け!」
兄を一喝した父は、ショックで倒れ、そのまま入院。
自分のことを話すチャンスを失った弟は、会社を継ぐ形になるのですが・・・。
イタリアの作品。
コメディタッチなので、わりと観やすかったですが、そんなに面白くもないかな。
お祖母ちゃんの最期は印象深かったです。
化粧台の前で丁寧に化粧をして、美しいドレスを着て、目の前に並べられた沢山の可愛らしい洋菓子を1つずつ嬉しそうに口に運んでいく。
重度の糖尿病で甘いもの厳禁だったお祖母ちゃんが、今でも愛している彼の元へ自らの意思で旅立っていきました。
なかなかのものでした。
評価 5点
★★★★★☆☆☆☆☆
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