k-kaz ブログ(旧)

日々思う、他愛のないことを綴ります。(2007.10-2022.12)

サッカーを楽しむ少年たちの画像

バスク純血主義

書いたつもりが書いていなかったシリーズです。(そんなシリーズ知らん)

質問
100年を超える歴史を誇るリーガエスパニョーラで、未だ2部へ降格したことの無いチームが3チームだけあります。そのチーム名を答えなさい。

答えを知らなくても、ヨーロッパのサッカーを少しでも知っていれば、レアルマドリードとバルセロナの名前は出てくるでしょう。そして、それは正解なんですが、もう1チームは・・・。

スペインのバスク地方に アスレティック・ビルバオ というクラブがあります。
1898年に創設されたこのクラブこそが、名誉あるもう1チームであり、今現在、私が最も応援しているチームであります。

私がこのチームを気に入っている理由は、そのポリシーにあります。

”バスク純血主義”

いろんな国の選手が、いろんな国で活躍するようになっているサッカー界。
資金力の豊富なクラブは、優秀な選手と破格の契約を行い、クラブの強化(実力&人気&収入・・・)に励んでいます。また、そうでないクラブにおいても、規模の差はありますが、同じようなことをしています。

そんな中、バスク地方を本拠地とするビルバオは、バスク人もしくはバスクにゆかりのある選手のみでチームを結成する という、バスク純血主義 を貫いています。
ちなみにバスク地方の人口は200万人とか。

ライオンを象ったエンブレムのように気迫溢れるプレーを前面に出し、ホームのサン・マメスでは、熱狂的なファンの応援で異様な雰囲気に包まれます。大聖堂という異名を持つサン・マメス。試合を観るたびになるほどと思います。
これほどまでに選手とファンが一体となるチームは、なかなか無いんじゃないでしょうか。

近年はタイトルからちょっと遠ざかっています。バスク純血主義ゆえの弊害でしょう。
しかし、ビルバオには優秀なカンテラ(下部組織)が存在しており、トップチームに続々と優秀な若手が入ってきますから、今後も期待していきたいと思います。
16歳でトップチームデビューを果たし、リーガ最年少ゴール記録も塗り替えたムニアインとかね。

今期は 「変人」 で名高い ビエルサ を監督に招聘。(名将ですよ)
開幕で引き分けたあと3連敗を喫し、どうなることかと思っていましたが、徐々に監督の戦術が浸透しだしたのか、ここ10戦は負け無しです。 私がFIFA12で操るビルバオは負けっぱなしですが・・・。

今後も目が離せません。

ちょっと余談ですが、レアル・ソシエダとのバスクダービーが面白いのです。
ダービーっていうと、サポーター同士が一触即発みたいなイメージも持ちかねないんですが、このバスクダービーでは、お互いのサポーターが肩を組んで仲良く応援する という、非常に珍しいものになっています。
バスク人の団結力・・・なんですかね。

長々と書きましたが、リーガエスパニョーラはレアルマドリードとバルセロナだけじゃないんだよということ。それから、強固なポリシーを貫き、地元のファンに愛されるチームがあるんだよということを知っていただけたら幸いです。

ちょっと前に紹介したエチェベリアの引退試合も、選手とファン双方の愛を感じる話です。


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