デッド or キル [DVD]

デッド or キル

難病を患う弟の面倒を見るため、自分の人生に制限をかけ、治療費の工面をし続ける アイリス
ある日、弟の主治医から ランブリック という初老の男性を紹介されます。

ランブリック はこう言います。
「ランブリック財団が君たちを助けられるかもしれない」
「とあるパーティーで開催されるゲームに参加し、見事優勝できたら大金を差し上げます」

弟の治療費はもちろん、死んだ両親が残した借金もすべて返済が可能な大金です。

「でも、弟に必要なのはお金ではなく、骨髄移植なんです・・・」

「もちろん、適合するドナーもすぐに探しましょう」

そんなうまい話があるわけないと信じていなかった アイリス ですが、今の生活に疲れきっていた彼女はわらにもすがる想いで、パーティーへと出掛けて行きます。

「街で偶然古い知り合いに出会って、ディナーに誘われたの」
「あなたは1人で待っていられる?」

と弟に伝えると、

「薬の場所は知っているし、緊急時の連絡先も分かっている」
「たまには羽を伸ばしておいでよ」

と心よく送り出されました。

パーティー会場に集まったのは8名。
いずれの参加者も、現在の暮らしに問題があり、大金を必要としているライバルです。

しばらくするとディナーの席に案内され、ランブリック が登場します。
簡単な挨拶を終え、豪華なディナーが始まりました。

困った顔をした アイリス ランブリック に言います。

「すいません、先に言うべきでしたが、私はベジタリアンで・・・」

目の前にあるのは、分厚いステーキとフォアグラ。

ランブリック は答えます。

「申し訳ない、今夜はこのメニューしかないのです」

「分かりました。では、付け合わせのマッシュポテトをいただきます」

しばらく考え込んでいた ランブリック が笑顔になり、提案をします。

「そうだ!こうしよう」
「今夜最初の挑戦だ」

「アイリス、そのステーキを食べきったら、君に1万ドルあげよう」

すぐに執事が アイリス のもとへやってきて、1万ドルの札束をテーブルに置きました。

まわりの参加者たちが言います。

「1万ドルよ!目をつぶって食べれば大丈夫よ!」

渋々、アイリス はステーキを口に運びます。

ランブリック は満足気に笑みを浮かべます。

「アイリス、よくやった!」
「長年貫いてきた主義主張が、たかが1万ドルという金の力によって一瞬で覆ったな」

「さて、今夜君たちに参加してもらうゲームについて説明しよう」
「これから1人ずつ質問をしていくので、それに答えてもらう」
「AかBのどちらかを選ぶ選択式で、必ず選択したものを実行してもらう」
「選択し辛いものが多いと思うが、是非最後まで勝ち残って賞金を手にしてくれたまえ」

「ところで、このゲームから降りる者はいないかね?」

「では、全員参加ということで、スタートしよう」

執事が部屋の中に、いかつい器具を持ち込んできました。

「彼は以前、イギリスの諜報部に所属していた」
「主に何をやっていたのかな?」

「尋問です」

一気に場の空気が凍りつきます。

「そう、彼が今持ってきた器具はそのときに活躍したものだ」

「頭に巻くバンドが2つ付いていて、スイッチを押すとそこから電流が放出される」

参加者の1人である男性が立ち上がりました。

「話がうますぎたんだ、俺は帰る」

「それは困る、もうゲームは始まっているんだよ」

「うるさい、お前みたいな拷問マニアに付き合ってられるか!」

バンッ

銃声とともに男性は床に倒れこみました。

悲鳴と罵声が入り乱れますが、すぐに静寂が訪れました。

「さて、仕切り直して始めよう」

「カル、君が最初の挑戦者だ」

執事は抵抗する カル にピストルを突きつけ、強引にバンドを頭に巻きつけました。

続いて、執事は エイミー の頭にバンドを装着します。
先のやりとりを目の当たりにしているので、おとなしく従います。

執事は赤と青のボタンが付いた、小さなボックスを カル に渡します。

「準備ができたようだね」

「では、カルに質問」

「感電させるのは、自分自身?それともエイミー?」

「自分は青、エイミーは赤のボタンだ」

「なんだって・・・」

「制限時間は15秒」

ピストルを突きつけられたままの カル は、押さないという選択肢がありません。
女性を感電させるのは道徳心が痛むため、青のボタンを押しました。

バチバチバチッ とものすごい音をさせながら、カル の身体が大きく震えます。

「では、次」
「エイミー、感電させるのは自分自身?それともリンダ?」

バチバチバチッ。

「では、次」
「リンダ、感電させるのは自分自身?それともピーター?」

バチバチバチッ。

こんな感じで一周回ります。

「みんな良かった」
「では、ラウンド2に移ろうか」

「アイリス、どちらを選ぶ?」

「アイスピックでカルの太ももを刺すか、またはトラビスをムチで3回打つか」

だんだん選択の内容がエスカレートしていき、1人また1人と続行不能な状態になって・・・という作品です。

全てがディナー会場の中で行われ、大きな動きもありません。
ある意味地味な展開なんですが、そこで行われることがあまりに強烈というか、観ていて痛みを感じる作品であり、よく作られた作品です。

エンディングは想像通りだったので、もう少し捻っても良いかなと思いましたが、想像通りでスッキリ終わらせるよう計算されているような気もします。
ちなみにスッキリというのは、ハッピーエンドじゃないですよ。

久々に心が痛む作品でした。

ということで、よく出来ていますが、オススメはいたしません。
15+とのことですが、それ以上な気もいたします。

あぁ、痛い痛い。

評価 7点
★★★★★★★☆☆☆

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