汚れた手をそこで拭かない
もうやめて……ミステリはここまで進化した!
第164回直木賞候補作。
ひたひたと忍び寄る恐怖。
ぬるりと変容する日常。
話題沸騰の「最恐」ミステリ、待望の文庫化。
閉鎖空間に監禁されたデスゲームの参加者のような切迫感。──彩瀬まる
平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家……。きっかけはほんの些細な秘密だった。
保身や油断、猜疑心や傲慢。内部から毒に蝕まれ、気がつけば取返しのつかない場所に立ち尽くしている自分に気づく。
凶器のように研ぎ澄まされた“取扱い注意”の傑作短編集。
日常から一歩ズレただけで訪れる現実世界の恐怖。
なんでそこでその選択をするかなと思いつつ、追い込まれた人間はいとも簡単に最悪の一手を選び続けてしまうのが真理なのかもと思わされます。
怖いですね。
お名前ですけど、芦沢央(あしざわよう)と読みます。
評価
5点 ★★★★★