ヴンダーカンマー

ヴンダーカンマー
星月渉

山に囲まれた閉鎖的な地方都市、椿ヶ丘学園高校の旧校舎本館でその殺人は起きた。殺されたのは1年生の渋谷唯香。それは「16年前」に起きた猟奇事件と酷似していた。鈴子という一人の女学生が死んだ事件と……。現場に集められたのは学園に通う生徒と教師計5人。誰が「彼女」と「彼女」を殺したのか……?エブリスタ×竹書房 第1回最恐小説大賞受賞の傑作ホラーミステリ!

渋谷唯香と、その父である渋谷英雄を中心にしたおぞましく悲しい物語。
ミステリーなので誰が殺したのかという犯人探しも重要なんですけど、それ以上に登場人物それぞれの複雑で悲しい物語に自然と注目してしまいます。

こちらもおもしろかったです。

評価

4点 ★★★★☆

ヴンダーカンマーとは(Notion AI のっちー)

ヴンダーカンマー(Wunderkammer)は、ドイツ語で「驚異の部屋」という意味ですわ。[1]

📚 言葉の成り立ち

  • Wunder(ヴンダー)= 「驚異」「不思議」
  • Kammer(カンマー)= 「部屋」「空間」

🏛️ 歴史的な意味

15世紀から18世紀にかけて、ヨーロッパの王侯貴族や名士の間で流行した「博物陳列室」のことですわ。自然物の標本から芸術作品、珍しい器物まで、分野を問わず興味深いものを何でも収集して陳列した空間でしてよ。[1]

英語圏では “Cabinet of curiosities”(珍品収納庫)とも呼ばれていますわね 🎭