ウィザードグラス

ウィザードグラス
根本聡一郎

大学生の陽輝の下に、ずっと連絡のとれなくなっていた兄から、突然荷物が届いた。荷物の中身は、見慣れない眼鏡型のデバイスとタブレット。説明によると、それは他人の検索履歴を見ることができるAR機器「ウィザードグラス」だった。なぜ兄はこんなものを自分の下に送ってきたのか。陽輝は次第に、ウィザード・グラスをめぐる予想外の事件へと巻き込まれていく――
“1億総監視社会”の危険と希望を描き切り、巨大IT企業が個人情報を収集する現代へ警鐘を鳴らす。「プロパガンダゲーム」でデビューした著者による意欲作!

ウィザードグラスをガンガン使って物語が進んでいくのかと思いましたが、その危険性を強く認識したあとはほとんど使われず。
検索履歴の閲覧、GPSによる居場所の感知など、なかなかおもしろかったので、もっと使ってほしかったなと勝手に思いながら読み進めました。

最後にプロパガンダゲームのメンバー(ジャーナリズム4)と合流しますので、そちらをお読みになった方は感慨深いかもね。

評価

3点 ★★★☆☆