ししりばの家

夫の転勤先の東京で、幼馴染の平岩と再会した果歩。しかし招かれた平岩家は不気味な砂が散る家だった。怪異の存在を訴える果歩に異常はないと断言する平岩。おかしいのはこの家か、それとも、わたしか――?

多忙な夫との時間が取れず、専業主婦として過ごすことを求められる日々。
仕事を通じた人との関わりもなく、知人もいない東京で、果歩の孤独感は日に日に深まっていく。
そんなとき、偶然にも幼なじみの平岩と再会。日々の寂しさから、半ば強引に平岩家への訪問を申し出るが、それを機に奇妙な世界へと足を踏み入れることになる。

家中にうっすらと積もる砂。
それをまったく気に留めない平岩夫婦。

この砂の正体は何なのか。
なぜ平岩夫婦はこの異常な状況を当たり前のように受け入れているのか。
そして、平岩家を訪れた後に襲いかかる謎の体調不良。

実は、この家には比嘉琴子が幼少期に関わった因縁があり、大人となった今、再びその運命の糸が絡み合っていく。

不気味な家が織りなす物語。
おもしろいですね。

評価

10点 ★★★★★★★★★★