私が大好きな小説家を殺すまで
私が大好きな小説家を殺すまで
斜線堂有紀
斜線堂有紀
突如失踪した人気小説家・遥川悠真。その背景には、彼が今まで誰にも明かさなかった少女の存在があった。
遥川悠真の小説を愛する少女・幕居梓は、偶然彼に命を救われたことから奇妙な共生関係を結ぶことになる。
しかし、遥川が小説を書けなくなったことで事態は一変する。
梓は遥川を救う為に彼のゴーストライターになることを決意するが――。
才能を失った天才小説家と彼を救いたかった少女、そして迎える衝撃のラスト!
なぜ梓は最愛の小説家を殺さなければならなかったのか?
途中まで、ほのぼのというか、うまく事が運んでいて微笑ましく、また安心していられます。
ただ、遥川のスランプとそれを助けたいがための少女の行動が破滅への第一歩となろうとは。
悲しく切ないお話です。
評価
8点 ★★★★★★★★☆☆