君の名は
産まれてくる我が子に、素敵な名前を付けてあげたいと思って、連日考えていました。
そんな日々が続いていたある夜に見た夢のお話。
夢の中で、私は歩いていました。
そのすぐ脇には、半歩遅れて女性が歩いていました。
私は前だけを向いて歩いていましたので、女性の顔を見ることはありませんでしたが、
他人とは思えないその存在。
限りなく近しいその存在。
私は相変わらず前だけを向いて歩きながら、尋ねました。
「君の名は?」
女性は澄んだ声で、こう答えました。
「”○○○” です」
これが娘の名の由来。
2006.12.12