会社でトイレ清掃の仕事をしていた友人のスタービーを、社長からクビにするよう言われたスティーヴは、とてもそのまま伝えることが出来ずに、今よりもっと良い仕事を紹介すると自宅の芝刈りを依頼します。
依頼通り芝刈りをしていたスタービーでしたが、芝刈り機が突然止まってしまい、おかしいなと中に手を入れて調べていたら、急にまた動き出し、指3本を切断する大事故に。(10人が10人、やると思ったはず)
スティーヴがすぐに病院へ連れて行き、指は無事に繋がるということでしたが、まだ保険に未加入だったために、手術には大金がかかり、それを払わないと手術はできないと言われてしまいました。
すぐ準備できるわけもない大金を請求され、途方に暮れているスティーヴに、いつも借金取りから追われているダメな叔父さんが悪知恵をもって近付いてきます。
「スペシャル(知的障害者)オリンピックに出て、そこに君臨するチャンピオンに勝て」(俺はお前に大金を掛けておく)というのです。
日本では絶対にこんな映画撮らないでしょ。
知的障害者のフリをして大会に潜り込んで、良心を痛めるスティーヴの姿や、スティーヴがスペシャルでないと気付いた周囲の選手が、それでも彼を許して協力する姿など、なかなか良かったと思います。
教会での場面も印象的。
「とても詳しいことは言えないんですが、大変悪いことをしているんです」 と告白するスティーヴに大して、「悔いる者は赦されるのです」 と優しく接してくれていた扉の向こうの神父さん。
次第に心が軽くなったのか、具体的に知的障害者のフリをしていることを話し始めると、ガラッと扉が開けられて、パンチが飛んできました。
懺悔室から引きずり出され、蹴飛ばされながら、尻尾をまいて退散するスティーヴに、怒りが収まらず悪態をつきまくる神父さんでしたが、後日(スペシャルオリンピック開催日)、何食わぬ顔でスティーヴにお金を掛けるところが素敵でした。
設定の段階で拒否反応が出る方も多いかと思います。
私も実際、どうかなーと思いました。
そうでない方にはおすすめしても良いかなと思う映画です。
スティーヴを演じていた Johnny Knoxville が、最後まで Jim Carrey に見えてしょうがなかったです。
評価 6点
★★★★★★☆☆☆☆
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