実験室KR-13
『MKウルトラ』 という実際にCIAが行っていたという洗脳実験を題材にした作品。
治験のアルバイトで集まってきた見ず知らずの男性3人と女性1人。
通された真っ白な部屋は、机も椅子もボルトで床に固定され、上方には中の様子を見ているであろう大きな黒い窓があり、壁の低い位置には郵便受けのような横長のスライド式の口がいくつか取り付けられています。
4人が渡されたアンケート用紙に記入を終える頃、部屋に医師が登場。
今回の治験の目的を 「精神の限界の調査である」 と説明します。
この時点ですでに恐ろしいことが起きるであろうと予想されるのに、誰も何も言いません。アレって感じ。
この手の治験の相場は1日の拘束で50ドルから100ドルくらいのものですが、今回は250ドルの報酬だと医師は告げ、にんまりする被験者たち。
「フェーズ1からフェーズ4まで行い、1人ずつ脱落していきます」
「もちろん途中で脱落しても、報酬は250ドルに変わりはありません」
「ではフェーズ1を始めましょう」
医師は女性のそばに行き、彼女のあごの下に手を添えると
「貴女の名前は?」 と尋ねます。
「ケリー」
パーン。
医師は ケリー の額を拳銃で打ち抜き、恐怖に怯える3人を残して退室します。
その後、郵便受けみたいなところから紙切れが投げ込まれます。
質問。
1~33までの数字でアメリカ人が最もよく選ぶものは何でしょう。1番遠かった被験者が脱落です。
脱落というのはすでに目にしています。そう、死です。
極限状態に追い込まれた人たちの行動、精神状態などを描く作品となっています。
が、別室でモニターしている側の視点も随所に入ってきますので、自分も閉じ込められたとか、そんな臨場感はありません。
面白い題材なんだけど、勿体無いかな。
最初に殺される女性は Clea DuVall が演じていますが、この人、脇役でけっこう見かけますね。
評価 5点
★★★★★☆☆☆☆☆
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