マン・オン・ワイヤー
フランス人の綱渡り師である フィリップ が、自身の夢である “ワールドトレードセンターでの綱渡り” を実現するために仲間たちと挑戦を行った壮大なドキュメンタリー映画。
アカデミー賞で、最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した作品で、本人を含めた関係者が当時のことを話したり、その当時の映像や写真、再現VTRなども交えた作りとなっています。
エガちゃんも ピーピーピー で観たって言ってました。
すでに綱渡り師として有名(ノートルダム寺院とかもチャレンジ済み)な フィリップ が、あるとき手に取った新聞で “世界で一番高いツインタワーが建設中” であることを知り、これに挑戦することが自分の宿命であると強く信じます。
その日から、計画を練り、骨格が出来たばかりのツインタワーに何度も侵入して調査(どこにロープを結ぶとか)を重ね、1トンもの重さがある機材を怪しまれずに運び込むために、出入りをしている運送会社などを調べ上げ、変装に必要な情報を得ていきます。
また、自身の訓練も欠かしません。
地上400mを超える高さですから、風によるロープの揺れも相当なものだと考えられます。
みんなにロープを揺らしてもらって、大きく波打つロープの上を歩く練習を続けました。
そのロープですが、タワー間の距離は60mあり、どうやって向こう側にロープを渡すのかも大きな問題です。いろんな案の中から最終的には弓矢を使う方法を選択し、こちらも練習に励みます。
決行の日。
夜中にそれぞれのタワーへ仲間が侵入し、一方は屋上へ。
もう一方は機材を隠し置いた最上階近くのフロアへ向かいます。
機材を運ぼうとしたところで、カツン、カツンという足音が聞こえてきました。
慌てて隠れる フィリップ と相棒。
ガチャっとドアが開き、警備員が懐中電灯を片手に入ってきました。
カツン、カツンと歩く音、無線の音、煙草に火を点ける音、煙草を吸う音・・・。
すべてが、フィリップ達 の隠れている場所の、数歩先から発せられます。
その後、3時間の間、身動きが取れず、ひたすら警備員が去るのを待ちました。
警備員が去り、機材を屋上へと運びます。
さて、彼らの無謀ともいえるチャレンジは成功したのでしょうか・・・という感じのお話です。
面白かったです。
インタビュー、当時の映像、再現VTRがうまく使われていました。
最後の挑戦では動く映像が無く、静止画だけだったので物足りなく思いましたが、その代わりに脳内補完をしながら観ることになったので、想像力がかき立てられ、かえって良かったのかもしれません。
夢に向かって最大限の努力をし、無我夢中で走り続けた彼らに感動です。
評価 7点
★★★★★★★☆☆☆
コメントを残す