アカデミー賞の授賞式が昨日行われました。
普段はスクリーンの中で役を演じているところしか目にしないわけですが、煌びやかな衣装でレッドカーペットを歩き、観客に手を振り、各テレビ局の前で足を止めてインタビューに答える貴重な姿を見ることができるので、この授賞式を毎回楽しみにしています。
ホストは Alec Baldwin と Steve Martin の2人組み。
掛け合い漫才のような感じで面白かったです。
今回の注目は共に9部門にノミネートされている アバター と ハート・ロッカー の2作品。
それぞれの監督は元夫婦という スキャンダラス (なんか違う)な対決となりました。
結果、6部門(作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、音響編集賞、録音賞)を制した ハート・ロッカー の奥さんが勝ち。
旦那さんは3部門(美術賞、視覚効果賞、撮影賞)の受賞に留まりました。それでも十分凄いんですが。
特殊メイクのプレゼンターを務めた Ben Stiller も最高でした。
アバターの格好をして出てきたのには思わず笑ってしまいました。アバター、この部門にノミネートされてないし。
印象的だったのは助演男優賞を受賞した Christoph Waltz です。
米国ではほとんど無名で、私も彼が出演した作品は 私が愛したギャングスター くらいしか観たことがありませんが、出てたことも覚えていないくらい。
その彼のスピーチが良かった。
「新しい大陸を探して彷徨っていた自分を Quentin Tarantino が導いてくれた。そして、Brad Pitt を始めとする共演者達がいつも助けてくれて、ようやく自分の居場所を見付けることができたのです」
こういうスピーチを聞くだけでも、授賞式を観る価値はありますね。
助演女優賞を受賞したの Monique の 「一般受けするものよりも、正しいことをするべきだと言ってくれた夫に感謝したい。あなたが正しかったわ」 という言葉も印象に残りました。
主演女優賞を受賞したのは Sandra Bullock で、これまでコメディ系やアクションものが多かったせいでオスカーとは無縁でしたが、初ノミネートで初受賞となりました。
前日に行われたラジー賞では、別作品で最低女優賞に選ばれています。
大抵の人は不名誉なこの賞を避ける傾向にありますが、彼女は堂々と出席してトロフィーを受け取っていました。素敵。
主演男優賞は5度目のノミネートで初受賞となった Jeff Bridges。
ショービズ一家に生まれて、1歳で俳優デビューしたという筋金入りの俳優さんです。渋くて好き。
個人的に気になった映画は プレシャス 、第9地区 、イングロリアス・バスターズ あたりかしら。イングロ・・・は、Christoph Waltz が観たいから。
来年の授賞式も楽しみです。
良い映画がたくさん作られることを期待して。
Oscar.com
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