概要
1984年に実際に起きた海難事故を再現した作品で、第85回アカデミー賞外国語映画賞のアイスランド代表作品です。
漁船の網が海底に引っかかり、そこに判断ミスも加わって、船が転覆します。極寒の海に投げ出された乗組員の運命は・・・という作品。
感想
1人だけ生還するというのは知っていたので、氷点下の気温の中でどうやって生き残るのかというのを注目していましたが、特別な展開は無く、盛り上がりもなく、アレっていう感じで、ひたすら退屈な作品だと思っていました。
しかし、違ったんですね。この作品はどうやって生き残るのかというサバイバルな面ではなく、目の前で仲間たちが力尽きて死んでいく状況や、生還したあとに奇異の目で見られたり、一躍有名人になったり、仲間の遺族とどう接したらよいのかとか、そういう人間の内面に起きる葛藤を描いた作品でした。
なぜ、自分だけが生き残ってしまったんだろう。
そんな声が主人公から聞こえてきそうな、悲壮感漂う作品で、ドキュメンタリーとして観るのが正しいです。
最後に本人のインタビューが挿入されています。ここは必見。
評価
評価 7点
★★★★★★★☆☆☆
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