オープン・グレイヴ-感染
目が覚めると同時に強烈な腐敗臭が鼻を刺激し、すぐに自分が尋常では無い状況に置かれていることを理解した男。
男は、死体の山の中で目覚めたのです。
地中に人工的に作られた四角い空間。
四辺をコンクリートで固められていて、脱出するには登って上から地表に出るしかありませんが、登れるものでもありません。
大声で助けを呼んでいると、一本のロープが投げ入れられました。
ロープにしがみつき、這い上がります。
地表に出て歩いていると1軒の家を見付けます。
家に入って行くと、6人の男女が話をしていましたが、そのうちの1人が男に気付くと同時にショットガンを身構え言いました。
「誰だ!?」
「・・・分からん、記憶が無い」
「・・・」
話を聞くと、6人のうち5人がこの家で目覚め、皆同じように記憶を失っていました。
一番最初からいたアジア系の女性が何かを知っているようですが、英語で話しかけても理解が出来ていないようです。また、一切口が聞けません。
筆談もダメ。
疑心暗鬼の中、それでも協力しながら、家の周囲を調査すると、人間の死体があちらこちらの木に縛り付けられていました。
さらに進んでいくと、小さな小屋があり、中には鎖に繋がれた人が。
近付くと、叫び声をあげながら襲いかかってきましたが、鎖のおかげで助かりました。
深い森の中で、木に縛り付けられた死体。
鎖に繋がれ、気が触れてしまったような人。
果たして、記憶を失った彼らの運命は・・・。
という作品です。
実はこれ、ゾンビ系なんですね。
わーってゾンビの群れが襲ってくることはないんですけど、面白いです。
静かなゾンビ映画で、人間同士の物語というか、その関係性を描いているところだけで十分見応えあり。
ゾンビから身を守るためにあえて記憶を失う選択をしていたんですが、その記憶が無いから大変なんですよ。
なかなか良い作品でありました。
評価 7点
★★★★★★★☆☆☆
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