概要
幼い子どもの誕生日に、サプライズとしてピエロの出張サービスを頼みましたが、手違いで来られなくなるとの連絡を奥さんが受けました。不動産関係の仕事で、まだ帰宅していなかった旦那さんに電話すると、ちょうど売り物件になったばかりの家におり、そこに偶然残された衣服の中から、ピエロの格好に適した衣装を見付けます。
これ幸いとばかり、ピエロに扮して誕生日会へ行くと、このサプライズが大成功。子供たちは大盛り上がりです。
誕生日会が終わり、衣装を脱ごうとすると、皮膚にピッタリくっついたようになっていて、まったく脱ぐことができません。また、かつらや、鼻に付けた赤い玉も同様で・・・。
感想
呪われたピエロの衣装でした・・・という話なんですけどね。次第に身も心もピエロ化していっちゃうんです。と書くと、陽気なオジサンになったのかと思われるでしょうが、本作では、ピエロの元は悪魔であり、子供をさらって食べる者という歴史書に則って話が進むので、悪魔化していくんです。そして、お腹が空くと、子供を食べちゃう。
奥さんは最後の最後まで、旦那を救おうと、その命を投げ出す覚悟で対峙するのですが、脇にいた子供は冷静に「これはパパじゃない」と断言するシーンがあり、ある意味、ここが本作の中で一番ゾッとしました。(結果、我に返った奥さんが悪魔をやっつけます)
お父さんが気の毒な映画です。子供を喜ばせようとしただけなのに・・・。非があるとすれば、勝手に衣装を持ち出したことくらいですが、それも捨てられてたものですしね。救いがないです。
ちなみに、タイトルのクラウンとピエロの関係は Wikipedia にこうあります。
「クラウン」は派手な衣装と化粧をし、サーカスなどに登場するコメディアンである。日本では「ピエロ」と呼ばれることも多いが、ピエロはクラウンの一種である。
道化師 – Wikipedia
ピエロが怖いという人は多いようですね。私も若干苦手ですが、このような症状を道化恐怖症とかクラウン恐怖症、ピエロ恐怖症と呼ぶそうです。本来は愉快なお調子者なんですが、厚塗りメイクのおかげで、その下にある素顔から表情が読み取れないというのも原因のひとつなんだとか。
評価
評価 7点
★★★★★★★☆☆☆
コメントを残す