MAMA
精神を病んでしまった ジェフリー は共同経営者2名を殺害し、さらに奥さんまでも殺害し、3歳と1歳の幼き娘を連れ、車で逃亡を図ります。
雪山の中を走行中、ハンドルを雪に取られてスリップした車は木に激突して大破。
幸い、娘たちに怪我はなく、自身も軽い怪我で済んだため、そのまま森の中を歩いていきます。
歩き疲れた頃、森の中に1軒の空き家を見付け、そこに忍び込みます。
暖炉に火を灯し、暖をとりながら食料を物色しますが、食べられそうなものは何も見付かりません。
「ほら、こちらに来てごらん」
「お外に鹿さんがいるよ」
呼ばれた長女は窓際に立ち、鹿を探します。
ジェフリー はその後ろから、長女の後頭部に銃口を向け・・・。
悲観した ジェフリー は、娘たちとともにここで死ぬつもりです。
引き金に指を掛けた瞬間。
ジェフリー は黒い影に覆われて宙空へ、そのまま消え去りました。
振り返った長女は父親がいないことに気付き、家の中を歩いて回りますがどこにもいません。
仕方無く、暖炉の前で1歳の妹とともに抱き合いながら、空腹をこらえていると、何かが転がってくる音がしました。
視線を向けるとそこにはさくらんぼが・・・。
5年後。
ジェフリー の弟である ルーカス は、事件の直後からずっと兄と姪っ子の行方を探しています。
「もう諦めたら?」 と彼女に言われても捜索を続け、ついに例の小屋で姪っ子を発見しました。
栄養状態は悪く、移動は4足歩行という野生化した状態だったものの、2人は生きていました。
もちろん喜ばしいことですが、5年もの間、幼き姉妹だけで生き延びたという信じがたい事実に対して疑問が残ります。
その疑問は次第に解かれていくんですが、あとは観てのお楽しみということで。
ホラーでもあり、サスペンスでもあり。
怖さよりも悲しさが強い作品です。
ラストも納得で、なかなか質の高い作品でありました。
評価 8点
★★★★★★★★☆☆
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