世界にひとつのプレイブック
第85回アカデミー賞で 8部門にノミネート された作品。
受賞こそ主演女優賞のみでしたが、相当な評価を受けています。
監督は David O. Russell で、今まさに ノリノリ です。
3作連続で監督賞にノミネートされるってどういうことですか。
2010年「ザ・ファイター」
2012年「世界にひとつのプレイブック」
2013年「アメリカン・ハッスル」
作品の話に入ります。
奥さんの浮気現場に出くわした パット(Bradley Cooper) は、浮気相手の男性を暴行して逮捕。
彼はあまりのショックに精神のバランスを崩し、躁うつ病を発症して長期入院。
家も仕事も愛する奥さんも無くし、どん底な人生に突入します。
退院後、実家に引き取られた パット 。
危険人物として奥さんへの接近禁止令が出ていますが、異様なほどに奥さんに執着していて、かたくなに夫婦生活をやり直せると信じています。
退院はしていますが、完治したとかではなく、母親が面倒を見ると裁判所に掛け合い、わりと強引に引き取ったのです。
ある日、友人宅に招かれた パット は、そこで ティファニー(Jennifer Lawrence) という女性に出会います。
相手に対して遠慮無くズケズケと物を言い、すぐにキレる彼女もまた、心に傷を負っているのです。
ひょんなことから ティファニー が近いうちに奥さんと会う機会があることを知った パット は、彼女に手紙を渡して欲しいと懇願します。
「いいわよ」 と言いながら、交換条件を出す ティファニー 。
「私とダンスをしてくれたらね」
彼女はダンスが趣味で大会にも出たいのですがパートーナーがいないのです。
自分のことは棚に上げて、ティファニー のことを異常な女性と考えている パット は躊躇しますが、仕方なく了承し、翌日からダンスのレッスンがスタートします。
果たして、パット は奥さんとよりを戻せるのでしょうか。
そして、ダンス大会は・・・。
という感じの作品です。
純粋さと危うさが入り混じりながら、そこに優しさや笑いも添えられた素敵な作品となっていました。
アカデミー会員の評価が高いのも納得です。
父親の Robert DeNiro も良い味を出していました。
この人も十分に危なくて、受診したらすぐに薬を処方されそうです。
俳優陣はとにかく豪華でした。
そして、その中でも堂々と渡り合って抜群の演技をしていた Jennifer Lawrence って良い女優さんですね。(このとき若干21歳)
そんなに美しくも可愛くも無いのに(失礼だな)、なんか良いんですよね。不思議です。
まだまだ若い彼女ですが、すでにアカデミー賞では常連となっていて、今作で主演女優賞を受賞。2010年のウィンターズ・ボーンでは主演女優賞ノミネート。2013年のアメリカン・ハッスルでは助演女優賞ノミネートと破竹の勢いです。
Meryl Streep のような大女優になりそうですね。
あと、Chris Tucker が私の記憶よりも1.5倍くらいビッグになっていて驚きました。
評価 8点
★★★★★★★★☆☆
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