ディヴァイド
高層ビルの一室から外を眺めている女性。
外では、大規模な爆発があちらこちらで起きていて、周囲のビルも次々に倒壊していきます。
「エヴァ、早く来るんだっ!」
恋人の ミッキー が彼女の腕を掴んで強引に連れて行きます。
彼らはビルの階段を急いで下りますが、そこは避難する人たちで溢れかえっていてなかなか進みません。
ドカンドカンと爆発音が響き渡る中、1Fまで辿りつきました。
外に出ることもできず、逃げ場を探していると、地下への入り口を見付けます。
そこへなだれ込む人々。
これ以上入られたらたまらんと入口を無理やり閉めたのが、地下室で暮らしているここの管理人。
その直後、大きな音と衝撃に襲われます。
管理人 「ビルが倒壊したらしい・・・」
結果、10名ほどの人間がこの地下室に避難する形となり、残りの人たちは倒壊したビルと共に亡くなりました。
管理人は、「ここでは自分の指示に従うように」 と避難者へ通告します。
それと交換条件に、備蓄されている食料を分けることと、狭いながらも生活スペースを提供することを約束しました。
また、「寝室には何があろうとも入らないように」 と強く言い渡しました。
こうして避難者たちの共同生活がスタートします。
食料があると言っても、缶詰ばかり。それも数に限りがありますので、少量をみんなで分けることになり、先のことについても不安が募ります。
「外に出よう」 と提案する者もいましたが、管理人が反対をします。あれだけの爆撃(反政府軍?の仕業らしい)の後では、有害物質が蔓延しており、すぐに息絶えるぞと。また、反政府軍に見付かれば殺されるだろうと。
避難してからしばらく経ち、1人がこんなことを言いました。
「俺たちは少ない食料のせいで、こんなに痩せてきているのに、アイツ(管理人)は全然痩せてないぞ」
「アイツ、寝室に食料を隠しているんじゃないか?」
極限の状況で生まれた疑念はやっかいです。
ここから避難者同士の争いが始まります。
さて、彼らは無事に生き残ることができたのでしょうか・・・という作品。
設定は面白かったです。
でも、詰めの甘さが勿体無いですね。
オープニングの焼かれていく街をエヴァをじっと見つめているシーンは最高でした。掴みはOK。
ここだけ観ると、ハリウッド超大作にまったく引けを取りません。
逆に言うと、ここでハードルが上がり過ぎたため、その後の展開への期待が大きくなってしまいましたね。
評価 6点
★★★★★★☆☆☆☆
コメントを残す