アルゴ
Ben Affleck が監督と主演を兼任しているこちらの作品は、2012年の第85回アカデミー賞に7部門でノミネートされ、3部門(作品賞、脚色賞、編集賞)で受賞を果たしています。
1979年。
イランのアメリカ大使館に過激派が襲来し、大使館員を人質に取るという事件が発生。
事の発端は、イランで嫌われまくっていた独裁者がアメリカに亡命し、それをアメリカが受け入れたこと。
「独裁者をイランに渡せ!我々が処刑する!」 人質を取った過激派が叫びます。
この作品は、大使館襲撃の場面から始まります。
非常にリアリティ溢れるものとなっており、自分もその場にいる大使館員の1人になった気分です。
逃げる間も無く、暴徒と化した過激派に襲われ、目隠しをされ、監禁状態に。
実は、このときに6名の大使館員が裏口から逃げ出していて、カナダ大使館に逃げ込んでいます。しかし、見付かれば当然処刑されるのは分かっており、危機的状況に変わりありません。この情報をカナダ大使館から受け取ったCIAが、人質奪還のプロ トニー(Ben Affleck) に白羽の矢を立て、救出に動き出します。
武装した過激派が街中にあふれ、空港では出入国する人間に対し、厳しい監視の目を光らせています。
アメリカ人とわかるだけで捕まり、監禁されるような状態にあるこの中で、どうやって6名をイランから脱出させるのか。
偉い人たちが集まって議論が続けられますが、良い案が浮かびません。
そのとき、トニー は言います。
「カナダの映画会社で、撮影のためイランを訪れていたことにしてはどうでしょう」
そんな案でうまくいくとはなかなか思えない偉い人たちですが、他に妙案もなく、この案を採用します。
トニー は早速、協力してくれる映画関係者に話を持ちかけ、着々と準備に入りますが・・・。
こちらも実話を基にした作品。
歴史に疎く、作戦の結果を知らない私は楽しめましたし、レビューサイトを見る限りでは、結果を知っている人も楽しめるようです。
現場の緊張感の伝え方がうまいですね。
派手さはありませんが、そこが余計にリアルさを演出しているように思えます。
Ben Affleck 監督、なかなかやりますな。
おすすめの一品です。
評価 8点
★★★★★★★★☆☆
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