最愛の妻を亡くした男。
最愛の母を亡くした息子と娘。
深い悲しみに襲われ、父親の ベンジャミン(Matt Damon)は会社を辞め、息子の ディラン(Colin Ford)は問題を起こして退学となってしまいます。
母親の思い出が色濃く残るこの街を離れ、心機一転出直そうと考えた ベンジャミン は、娘 ロージー( Maggie Elizabeth Jones )と共に不動産屋を訪れて物件探しを行います。
担当者の車に乗り込んで、物件を回りますが、2人が納得するところが見付かりません。
「もう、これ以上は・・・」 と担当者が言いかけたとき、後部座席で物件リストをペラペラとめくっていた ロージー が 「パパ、ここは?」 と1枚の物件を指差しました。
さっと目を通した ベンジャミン は 「良さそうだね、行ってみよう」 と担当者に促します。
現地に到着し、家の中を見学した2人はここが気に入りました。
「よし、ここにしよう!」 と ベンジャミン 。
「いや、しかし、ここはですね・・・」 と、歯切れの悪い担当者。
そこへ ガオォー という咆哮。
「実は、この物件、動物園とセットになっておりまして・・・」
2年前に閉園した動物園の中にある家なんです。
そして以前のオーナーの遺志で、この家を販売する条件として 動物たちの面倒をみること というのがあるというのです。今までは、亡くなったオーナーの遺産で管理だけは出来ていましたが、ここを買い取った瞬間から、家主がすべてを負担することになります。
とりあえず、動物たちを見てみましょうと隣接している園に向かいました。
ライオン、トラ、クマ等々の様子を見ながら、ベンジャミン は考えます。
物件は気に入ったが、自分に動物園の管理ができるだろうか。能力的な問題はさておき、費用も莫大なものになります。
迷いに迷った ベンジャミン ですが、母親を亡くしてから見せたことのなかったほどの笑顔を浮かべながら、放し飼いにされている鳥たちと楽しそうに遊んでいる ロージー の姿を見て、一世一代の決断をしました。
後日、家財道具を載せたトラックとともに、一家は新しい家に引っ越しを済ませ、動物園のリニューアルオープンを目指した生活が始まります。
という、実話を基にした作品です。
オープンまでにいろいろなことが起こります。
家族間の問題、スタッフとの問題、お金の問題、役所との問題・・・。
それらをひとつずつ乗り越えていき、最後は立派なオープンを迎えるというハッピーエンド。
悪人も出てこないので、楽な気持ちで観ることができます。
お子様でもOKかな。
なかなか良い作品でした。
あまり、お涙頂戴的なシーンは無いんですが、ラストシーンは泣けました。
おすすめです。
評価 8点
★★★★★★★★☆☆
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