ブレーキ
目が覚めると透明な箱の中。
リミット ですよ、やってることが一緒。
「誰か助けてくれ!」
自分が叫んだわけではなくて、足元から聞こえてきます。
ゴソゴソやると、そこに無線機が置かれているのに気付きます。
無線の相手と会話をしてみると、相手もまったく自分と同じ状況だと分かりました。
透明の箱には筒状の穴(直径10cmほど)が開いています。
その筒の中から、1枚の絵葉書が落ちてきました。
ホワイトハウスの写真と、その下に書かれた 「ルーレットを教えろ」 とのメッセージ。
あとから分かるんですけど、このルーレットって有事の際に大統領が避難する地下施設のことで、アメリカ本土に数カ所設けられており、どこの施設に入るのかがランダムに変わることから、ルーレットと呼ばれているそうです。
犯人は大統領の暗殺を目論むテロ組織。
で、監禁されているこの男は、その場所を知るごくごく一部の人間だったのです。
その後、犯人からの 嫌がらせ が続きます。
ハチを大量に入れられたりとか。
拷問ではなく、嫌がらせレベルってのが、なんだかねぇ。
それから、奥さんが誘拐されたり。(無線で知る)
さて、彼の運命は・・・。
ネタバレしますけど、監禁場所は車のトランク。
そして、監禁者はこの2人だけではなく、もっと大勢います。
テロ組織は、自動車に液体爆弾を積み込み、監禁者もろとも重要施設へと突っ込むという自爆テロを実行中。
あちこちで爆発が起き、大統領も避難したとラジオから聞こえてきました。(車のラジオが途中から聞こえるようになったのよ)
テロ組織の思うがまま。
あとはこの男からルーレットの場所を聞き出すだけですが、この男、口を割りません。
奥さんを人質に取られても、無線越しの彼に助けを求められても 「ソーリー」 で済ませます。
祖国に忠誠を誓った男の意志は強いですな。
最終的に自分の箱に液体爆弾が流れこんできて、息が出来なくなっても口を割ることはありませんでした。
窒息しかけたところでトランクが開きます。
そして、拍手の嵐。
「おめでとう、君は試験に合格した」
大統領の警護に適した人間を探すための試験を知らないうちにされていたのでした。
あぁ、なんだみんな死ななかったのね。良かったわ。
病院へと向かう救急車の中で、奥さんが「キレイな空ね」と言い、つられて外の景色を見た彼は、思わず笑ってしまいます。
そこにはワシントン記念塔。
「そうなの?」
「ワシントン記念塔なのね?」
「どうでもいいさ」
これを聞いていた運転手がすぐに無線で 「ワシントン記念塔です」 とどこかに伝えます。
そして、奥さんは目の前で横たわる旦那をきっちりと殺害。
実は試験じゃなくて、やっぱりテロ組織に狙われていたのです、この人。
拷問系で口を割らなければ、プランBへ。安心感からポロッと作戦に切り替えたのでした。
それにしても、あれだけ頑張ったのに、最後簡単にバレちゃうってどうなのさ。
家族にも絶対に秘密なんだから、どんなときでも油断はしないと思うんだけどな。
ということで、ちょっと納得いかなかったです。
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