ミルク
1970年代のアメリカで、初めて公職(政治家)に就いたゲイである ハーヴェイ・ミルク の話。
主人公を演じた Sean Penn は、アカデミー賞で主演男優賞(しかも2回目)を獲得しています。
作品自体も非常に評価され、8部門にノミネート。主演男優賞を含む2部門で受賞しています。
おじさん同士のキスなど、ちょっとキツいところもありますが、 露骨な絡みはありませんので、まぁ、我慢できると思います。
時代はゲイに冷たくて厳しく、選挙権や教員免許の剥奪などの条例案が、どんどん出てきます。マイノリティの代表として、世間の差別的な考えに対し正面からぶつかっていく姿は、なかなかのものでした。
この映画は、キッチンで ハーヴェイ・ミルク がテープに声を吹き込んでいる姿から始まります。
「もし自分が暗殺されたら、このテープを聴いて欲しい」
という想いを込め、これまでの活動や自分自身の考え方などを独りで淡々と語ります。そして、その話にあわせて、当時の様子がスクリーンに映し出されるという仕組み。
まだ活動を始める前のシーンで、恋人とベッドで寝転びながら 「この40年間、誇れることは何もしてこなかった」 という言葉が印象的でした。
また、独白の最後にかなり良いことを話していました。
・全てのマイノリティの希望でありたい。
・希望の無い人生は生きている価値が無い。
・希望だけではいけないが、それさえ無い人たちも大勢いる。
はっきり覚えていませんが、大体こんなことだったかと思います。
評価 5点
★★★★★☆☆☆☆☆
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