その土曜日、7時58分
ハンソン一家のお話。
離婚した次男の ハンク (Ethan Hawke) は失業中で、毎月の養育費が両肩に重くのしかかっています。稼ぎがないので払えるはずもなく、娘と会わせてもらえません。
そんな弟に兄の アンディ(Philip Seymour Hoffman) が 「金儲けをしないか」 と声を掛けてきます。
金儲けの手段は強盗です。
しかも、狙いを定めたのは貴金属店を営む両親の店。
もちろん断る ハンク ですが、保険がきくので実際の損害は無いし、昔バイトをしていたからドアのロックコードも知っている。小さな店なので、雇われのお婆さんが1人いるだけだと説得され、渋々承諾します。
この ハンク は、まるで度胸がないダメ男で、強盗も自分では出来ず、ちょっと悪い知り合いに声を掛けて一緒に現場へ行ってもらうことにします。
しかし、ハンク は頼りにならなさそうだと判断した知り合いは、「俺が1人で行ってくるから車を店の前につけておけ」 と言い残し、店に入っていきます。
そして、銃声。
銃は決して使わないという約束だったのに。
運の悪いことに、この日は店番のお婆さんに急用があり、店に居たのは母親でした。
母親は強盗に脅されながらも隙を見て隠してあった拳銃で強盗に発砲。
それに応戦した強盗。
強盗は死亡。
母親は意識不明の重体。
転がり落ちるように破滅へと向かっていく一家の話です。
けっこう重いですね。
父、長男、次男のそれぞれの視点で、時間を巻き戻しながら話は進んでいきます。バンテージ・ポイントを思い出しました。
私の好きな Marisa Tomei が出ているのもポイント。
評価 6点
★★★★★★☆☆☆☆
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