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日々思う、他愛のないことを綴ります。(2007.10-2022.12)

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ノー・カントリー

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ノー・カントリー

Coen兄弟の作品。

荒野でハンティングをしていた元軍人のモスが双眼鏡を覗いていると、数台のトラックと、その周囲に倒れている人々が視野に入ってきました。

普通は警察に連絡するんでしょうが、さすが元軍人。
自らの足で現場へと向かいます。

トラックに詰まれた大量の麻薬と、いかにも悪人面の人々。
麻薬の取引でトラブルが起きて、銃撃戦になったのは容易に想像がつきます。

1人だけ居た瀕死の生存者から 「水をくれ・・・」 と言われて、「水はない」 とあっさり断るモス

男前です。

再び双眼鏡を手にして周囲を見渡すと、離れた場所にポツンと生えている木の根元から、人の足らしきものが見えました。
用心深く近付くと、そこにあったのはまたもや死体でしたが、死体の脇にあるスーツケースを開けてみると、とんでもない大金が入っていました。

しめしめと持ち帰るモス

夜中に目を覚ましたモスは、台所でプラスティックの容器に水を1リットルほど入れ、再び現場へと向かいます。

お人好しです。

でも、俗に言う、死亡フラグ ってやつです。

到着して生存者のところに行きますが、すでに息絶えていました。
帰ろうとしたときに、遠くから1台のトラックがやってきたのに気付きます。

すぐに見付かって、追われるモス
肩に銃弾を受けながらも、川に飛び込んで命拾い。

さて、このあとモスはどうなるのか・・・という感じで進んでいきますが、この映画の悪の主役はまだ登場していません。

異常な精神を持つ殺人鬼が、このあとモスと大金を追いかけていくことになり、そこからが本作の見所となります。

独自の思考回路を持ち、その異常性がスクリーン越し(TVだけど)にも強く伝わってゾクゾクします。見た目もキテます。
また、行動だけではなく、出会った人との会話からもゾッとしてしまう、これまでにあまり観たことのないタイプの恐怖を持ち合わせています。

演じた Javier Bardem は、良い俳優さんですね。
この映画を観たあとに気になってネットで画像検索してみたら、普段は男前でびっくり。なんか全然別人です。1人感心してしまいました。

本作は、2007年に行われた第80回アカデミー賞で8部門でノミネート。
内、4部門で受賞しているアカデミー会員に評価の高い作品です。
もちろん、Javier Bardem も助演男優賞を受賞しています。

殺人シーンも出ますので、その手のアレが苦手な方にはお勧めできませんが、大丈夫な方は一度ご覧になっても良いかと思います。

評価 8点
★★★★★★★★☆☆


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